FeliCaとはソニー社が開発した非接触ICの技術でありSUICA等の交通券やEdy等多くのサービスで利用されています。FeliCaは簡易な認証から高セキュリティな認証まで多岐にわたり使用できる非接触ICカードです。当社ではFeliCaの白カードの販売、券面への印刷、エンコードを承ります。カードだけの販売ではなくお客様の要望にあわせた形で納品致します。
さて、「FeliCaカード対応」と書いてあるアプリケーションやシステムが結構多く存在していますが、実はFeliCaは現在3種類あります。システムによっては全てのカードが対応している場合と、3種類のうちいずれかしか対応していないものがあります。また、FeliCaカードには、メーカ出荷時に製造者が採番するIDm(固有のユニーク番号)をチップ内部に持っており、このIDmを使用して運用されている場合と、IDmとは別に個別データをチップ内部に書き込んで(エンコードして)、運用される場合があります。
FeliCaの種類
FeliCaには大きく分けて、FeliCa Standard とFeliCa Lite-S の2つのタイプがあり、製品として以下3種があります。
FeliCa Standard
FeliCa Lite-S
StandardとLite-Sでは以下の項目で違いがございます。
・メモリ容量
・データアクセス時の認証セキュリティ機能
・無線通信時の暗号化機能
・内部ファイルの仕組み(※詳細はFeliCaカードのエンコードをご参照ください。)
ちなみに、FeliCaカードのIDmだけを使用する場合は、メモリ容量が小さく安価なタイプのFeliCa Lite-Sをご利用になるケースが多く見受けられます。
FeliCaカードのエンコード
先にご説明した通り、FeliCaカードにはメーカ出荷時に製造者が採番するIDmがオープンエリアに書かれています。そのIDmとは別に個別データを書き込むことをエンコードもしくは発券(発行)と表現したりします。エンコードには「1次エンコード」「2次エンコード」といわれる分類があり、以下のような仕組みとなっています。
1次エンコード
チップ内部のメモリを分割して、エリアやサービスと呼ばれる階層を作成することです。この際には「システムコード」と呼ばれるソニー社が管理発行する管理番号が必要になります。FeliCaカードのエンコードを簡単に表現するならば、ウィンドウズのフォルダやファイルを作成するのに似ています。
2次エンコード
「1次エンコード」で作成したサービス内にあるユーザブロックに特定のデータを書き込むことを指します。
上記に際してFeliCaカードエンコードは以下の流れで進みます。
0次発行
IDmの書き込み
(弊社白カードは0次発行済み)
1次発行
エリアブロック・サービスブロックの設定
(事前にシステムコードの取得が必要)
2次発行
1次発行で作成したサービスブロックへ
個別情報の書き込み
FeliCa Lite-Sカードの場合
FeliCa Lite-Sカードは、あらかじめエリアブロックが作られています。エンコードはエリアブロック内への書き込みが必要な場合のみ実施します。(1次発行は不要です)Lite-SにもStandard同様にIDmが書き込まれているためIDmだけを使用する場合はエンコードの必要はございません
ご使用のシステムでカードへどのような加工が必要か不明な場合は、弊社でヒヤリングの上、カードを選定致しますのでお気軽にお申し付けください。以下にヒヤリングシートを用意しております。ダウンロードしてご活用ください。また、弊社では使用可能か確認する為の検証用カード(0次発行済)を最大2週間お貸出ししております。お貸出しご希望の場合はお問い合わせフォームよりご依頼ください。
※「FeliCa」は、ソニー株式会社の登録商標です。
※「FeliCa」は、ソニー株式会社が開発した非接触ICカードの技術方式です。